宮古島における農地防風林に対する農家の意識調査

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  • A questionnaire survey on the farmers' perceptions of farmland windbreaks on the Miyako Islands

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抄録

本研究は、土地基盤整備事業が進んでいる宮古島を事例に、農家が農地防風林に対してどのような意識をもっているか、この点を解明するために実施したものである。調査地全体の分析結果をまとめると以下のとおりである。ほとんどの農家が防風林の必要性を認めている。多くの農家が農地防風林の存在で困ることはないとしているが、一部、木陰や根張りで作物の生育に影響を与えていることを問題にしている。農地防風林の防風機能は高く評価されている。農地防風林に最もよくない樹種としてモクマオウがあげられ、また最もよい樹種としてフクギやテリハボクがあげられている。農地防風林の現行林帯(6m幅)を肯定・拡張する人と否定する人とは、それほど大差がない。防風林帯の許容範囲として、2-4m範囲の幅をあげている人が多い。農地防風林の維持管理については、行政への依存度が高いが、他方、農地所有者自ら行うべき、とする意見も多い。

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