木曽川上流域におけるアジメドジョウNiwaella delicataの分布

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タイトル別名
  • キソガワ ジョウリュウイキ ニ オケル アジメドジョウ Niwaella delicata ノ ブンプ

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2002年と2003年の夏季(8から9月)にかけて、長野県内木曽川水系(木曽川上流域)においてアジメドジョウの生息調査を行った。木曽川本流では木祖村薮原、上松町小川の2地点で、木曽川支流では開田村末川、開田村西野川、王滝村王滝川、上松町小川・赤沢川、南木曽町阿寺川、南木曽町柿其川の5河川で生息が確認された。既往の報告との比較を行った結果、最近の50年ほどで、本流では生息域の分断化が、また支流では生息域の局限が生じており、木曽川上流域におけるアジメドジョウの生息状況は著しく悪化したと考えられた。アジメドジョウの生息地点と非生息地点の環境を比べると、標高と夏季水温には差が認められなかったが、河川勾配は生息地点の方がゆるい傾向が認められた。

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