カンキツ「すす様汚染果」の洗浄および処理後の品質維持方法

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  • カンキツ ススヨウ オセンカ ノ センジョウ オヨビ ショリゴ ノ ヒンシツ イジ ホウホウ

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抄録

カンキツの「すす様汚染果」に対する果皮オイルの洗浄効果と処理後の品質維持技術を検討し、以下の結果を得た。1.すす様汚染物質は果皮オイルによって洗浄可能であり、その時の適正濃度は拭き取り処理で10%、ブラッシング処理では20%であった。なお、果皮オイルの乳化には、同量のシュガーエステルの混合が有効である。2.汚染物質の除去は、シュガーエステルを主成分とする食品用洗浄剤の50?100%液でも可能であるが、果皮に粘質感が残るため、実用的ではない。3.果皮オイルで洗浄した果実には果皮の萎凋とこはん症が発生するが、果面被膜剤25?50%液の処理によって、これらの障害は大幅に軽減された。4.選果機システムの中に洗浄および果面被膜工程を導入し、出荷直前に処理することによって「すす様汚染果」の効率的な洗浄および品質維持技術が確立された。

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