軽種競走馬生産における近交効果と産駒供用期間に関する解析

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  • ケイシュ キョウソウバ セイサン ニ オケル キンコウコウカ ト サンク キョウヨウ キカン ニ カンスル カイセキ

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過去約60年間に、主要競走におけるサラブレッド種の走行時間は著しく短縮された。本研究では、近年におけるサラブレッド種競走成績に対する近親交配(近交)の影響を解析した。競走成績は競走賞金額および獲得ポイントによって評価した。解析Iでは、近交係数と賞金額の関係を、解析IIでは、獲得ポイント算出法を設定し、このポイントと近郊係数、性、競走開始年齢、同終了年齢および出走頻度との関係を解析した。任意に抽出された217頭の退役馬の近交係数は6.43±9.17%(平均値±標準偏差、以下同様)、賞金額は76.1×10(6)±84.8×10(6)円、獲得ポイントは252±302、出走期間は3.59±1.42年であった。近交係数と賞金額間の単回帰係数は有意の負値となった(b=?74.2、P<0.05)。近交係数と獲得ポイント間の同係数は有意の負値となった(b=?5.20×10(2)、P<0.05)。近交係数、性、競走開始年齢、同終了年齢、および出走頻度を要因変数として獲得ポイントに対する重回帰分析したところ、獲得ポイントが競走開始年齢(b=?84.2、P<0.05)および同終了年齢(b=83.4、P<0.001)によって有意に影響され、他の要因の影響は小さかった。

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