善通寺市における生ゴミ,剪定枝堆肥化に関する研究

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タイトル別名
  • ゼンツウジシ ニ オケル ナマゴミ センテイシ タイヒカ ニ カンスル ケンキュウ

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説明

本研究では生ゴミ等堆肥化システム構築のための試験を行った。その結果を以下に要約する。(1)生ゴミと剪定枝の混合のみで,従来から言われている堆肥化に適した水分範囲(55~70%くらい)に維持することで,とくに種菌を加えなくても温度が上昇し堆肥化は進行する。(2)剪定枝の分解はかなり遅く,夏期の2~3ヶ月の堆肥化では,ヘミセルロースのほとんどとセルロースの一部が分解されたものの,リグニンはほぼ分解されずに残る。冬期はさらに遅く,2~3ヶ月の堆肥化では,ヘミセルロースも半分程度残っている。(3)臭気は酢酸エチルとアンモニアの発生が問題であり,エコ大使の添加あるいは漆喰の利用により,それらの濃度を3~5割抑えることができる。(4)夏期の細断された剪定くずを含む生ゴミから生成した堆肥については,土壌に混入した場合,各処理について1~3個程度の発芽しない種子が見られたもの(発芽率92~100%),堆肥投入量に対して明瞭な傾向は認められず,全般に良好な発芽状況を示した。また,堆肥の施用により,土壌の乾燥密度が若干低下した。(5)冬期の堆肥,特に,堆肥化中に生ゴミ等を追加投入した場合には,全般に発芽傾向が標準区に比べて悪く,夏とは逆に多く入れると発芽が悪くなる傾向が認められた。

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