抗酸化作用を持つ中医薬処方である生脈散が体外受精胚の発生におよぼす影響

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  • コウサンカ サヨウ オ モツ チュウイヤク ショホウ デ アル セイバクサン ガ タイガイ ジュセイ ハイ ノ ハッセイ ニ オヨボス エイキョウ

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説明

抗酸化作用を持つ生脈散(SMS)の体外発生(IVC)培地および体外受精(IVF)培地への添加が胚の発生に及ぼす影響を検討し、生脈散の体外受精への有効性を検討した。10μg/mlのSMSを添加したSOFおよび無添加のSOFを用いて体外受精を行った結果、IVC7日および8日のBlast胚発生率はSMS-SOF、SOFそれぞれ46.9±8.2%、37.0±9.0%および57.1±9.8%、47.4±7.8%であった。5μg/mlのSMSを添加したBO、あるいは無添加BO液を用いて体外受精を行った後のBlast胚発生率はIVF後6日では12.4±4.7%および7.3±5.8%、IVF後7日では27.2±3.6%および19.9±3.9%、IVF後8日では35.5±4.4%および31.9±4.4%であった。SMSを各培養液に添加することにより、Blast胚発生率が向上する傾向が見られた。以上の結果からSMSが胚の発生に有効である可能性が示された。今後さらにSMSの添加時期および胚に対する作用を検討し、より効果的な使用法を検討する必要がある。

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