小面積皆伐が林地や下層木に及ぼす影響と植栽木の成長

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  • ショウメンセキ カイバツ ガ リンチ ヤ カソウボク ニ オヨボス エイキョウ ト ショクサイボク ノ セイチョウ

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抄録

15m、20m、25mを1辺とする方形の小面積皆伐地を設定し、上層木の伐採による透水性や表土流亡等林地に及ぼす影響と、植栽木(ヒノキ、ケヤキ、トチノキ、ハルニレ、ヤマトアオダモ、ミズメ、カツラ、シオジ)の成長状況、下草の繁茂状況、ぼう芽更新木の状況等について調査した。その結果、上層木の伐採による林地の透水性や表土流亡への影響は小さく下層木の損傷は少なかったため、小面積皆伐は自然環境に配慮した施業であるとともに下層木を活用した森林づくりも可能であると推測された。また、植栽木の3成長期までの成長を光環境から考えると、小面積皆伐の広さは方形にする場合、20〜25mを一辺とする広さ以上が望ましいことがわかった。また、下刈りの軽減の可能性も示唆されたがぼう芽更新木が植栽木に影響を及ぼすことが予測されるため、今後植栽木を健全に成長させるためには、ぼう芽更新木の除伐等が必要であると推測された。

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