国内養豚農場における繁殖雌豚の死亡率の5年間の傾向

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  • Theriogenology: Five-year trends in female pig mortality on commercial breeding farms in Japan

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抄録

繁殖雌豚の高い死亡率は米国養豚業界の大きな問題である。この研究の目的は、日本では雌豚死亡率は増えているのか、死亡率と群マネジメントとくに農場サイズと授乳期間の長さの関係、そして雌豚死亡率の農場での反復率を調べることであった。1999年から2003年までの5年間の年間測定記録を、全国113農場の生産記録から抽出した。5年間記録されたデータを使い、雌豚死亡率への年の効果を、混合効果線形モデルで分析した。年間の雌豚死亡率は、1999年から2002年まで、それぞれ4.93、5.25、5.40、5.32、4.85%であった。5年間での雌豚死亡率の変化は、見つけられなかった。農場サイズも授乳期間の長さも、5年間を通じて雌豚死亡率に相関関係はなかった。生産農場での雌豚死亡率の反復率は、36.5%であった。結論として、日本では雌豚死亡率はこの5年間で上昇していない。農場サイズや授乳期間は日本ではリスク因子ではなかった。

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参考文献 (21)*注記

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