被覆資材の光透過率の異常値出現と気象条件

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  • Relations between abnormal transmission values of light beneath covering materials and meteorological conditions
  • ヒフク シザイ ノ ヒカリ トウカリツ ノ イジョウチ シュツゲン ト キショウ ジョウケン

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抄録

本実験は、農業用被覆資材の代表的フィルムを用いて、日射透過率、照度透過率、光量子透過率の異常値出現と気象条件との関係について検討した。実験期間中の期間平均透過率は、いずれの透過率も光選択性の紫色ポリ以外はほぼ同じ高低関係であった。また透過率の変動係数は透明性が増す資材ほど低く、これらの結果は水平設置と傾斜設置も同じ傾向であった。異常値の出現頻度については、日射透過率では透過率の低い黒色ポリフィルムに異常値が高かった。照度透過率では透過率の高いフィルムほど異常値が高くなり、光量子透過率の場合も同じ結果となった。異常値の出現原因は測定原理によるのではなく、フィルムの光透過率の高低と日射条件によることが大きかった。本実験から、日射透過率、照度透過率、光量子透過率間の基本的差異は小さいこと、異常値出現については、測定の時間と時期など光条件による影響が大きいものと考えられた。

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