褐毛和種牛にみられた血友病Aの臨床経過とその病態

抄録

母牛が同一の褐毛和種雄子牛2頭に皮下出血、筋間および気管食道周囲の出血を伴う止血異常が発生した。1頭は発症後3日で死亡したが、他の1頭は皮下血腫がみられたのみで、と殺時まで元気であった。後者では活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)の延長と第VIII因子活性の重度の減少がみられ、von Willebrand因子活性は正常値であることから、血友病Aと確定診断された。本報は臨床病理学的に診断された牛血友病Aの最初の報告である。

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