非辛味・多汁性果実を持つトウガラシの品種育成とDNAマーカー利用の検討

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  • ヒカラミ タジュウセイ カジツ オ モツ トウガラシ ノ ヒンシュ イクセイ ト DNA マーカー リヨウ ノ ケントウ

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抄録

トウガラシ(Capsicum属)の中には、成熟すると液果状に果肉が軟らかくなる、いわゆる「多汁性」と呼ばれる形質を持つトウガラシがある。多汁性トウガラシはすべて辛味品種である。本実験では、辛味を呈さない多汁性トウガラシ品種の育成を目的として、多汁性の辛味品種‘No.3446’と非多汁性で非辛味品種‘橙色ピーマン’の交雑後代F2から、多汁性・非辛味果実を持つ個体を選抜した。‘橙色ピーマン×No.3446’F2の分離比から、‘No.3446’の多汁性は、単一の優性遺伝子に制御されていると考えられた。F2世代において、辛味個体すべてでACT遺伝子マーカーのバンドが検出され、非辛味個体ではバンドは検出されなかった。ACT遺伝子マーカーは本実験に用いた品種では、果実の辛味の判別に利用可能であると考えられた。

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