ヌメリスギタケモドキ菌糸体の培養特性

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  • ヌメリスギタケモドキ キンシタイ ノ バイヨウ トクセイ

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説明

ヌメリスギタケモドキの菌糸体生長に影響を及ぼす数種の要因について検討した。結果は次のとおりである。1)菌糸体の生育温度は5〜31.5℃であり、適温は23〜27℃であった。鋸屑培地の好適含水率は60〜80%であり、液体培養の良好な初発pHは5.4〜7.1で、最適な初発pHは6.5前後であった。2)液体培養(静置)の菌糸体は、培養開始後急速に増加し、培養18日目で最大量に達し、その後漸減した。また、培養液のpHは、菌糸体の増加と共に低下し、菌糸体が最大量になった後、pH5.2〜5.4に収束した。3)菌糸体の炭素源および窒素源の利用法は、六単糖のマンノースやグルコース、有機態窒素であるペプトンやカザミノ酸で良好であった。4)無機塩類ではKH2PO4 0.05%、MgSO4・7H2O 0.02%、CaCl2・2H2O 0.01%でそれぞれ最も良好に生長し、また、Zn(2+)やFe(2+)で顕著な生長効果が認められた。ビタミン類ではリボフラビン・イノシトール・チアミンの添加で良好な生長を示した。

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被引用文献 (1)*注記

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