富山県における治山木杭の耐久性(2) : 皮付きと皮剥ぎ-塗布防腐処理スギ小丸太の耐用年数

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  • トヤマケン ニ オケル チサン キグイ ノ タイキュウセイ 2 カワツキ ト カワハギ トフ ボウフ ショリ スギ ショウマルタ ノ タイヨウ ネンスウ

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説明

スギは、富山県において民有林造林面積の約93%を占める。そのため、スギ造林地付近で治山施工を行うことがある。施工には木杭がしばしば用いられるが、この低コスト材料として、支障木などを皮付きのままあるいは剥皮して簡易に防腐処理しての使用が合理的である。このためには、耐久設計の観点から、これらの耐朽性を調べておく必要がある。そこで、富山県産ボカスギ小丸太(直径約10cm)を、皮付き、皮剥ぎ-塗布防腐処理、および皮剥ぎの3つの処理区に分け、野外接地暴露試験によって被害度の経年変化を調べた。被害度と暴露期間の関係は、成長関数回帰を行い、被害度2.5および折損率10%を耐用限界とした耐用年数を求めた。その結果、それぞれの耐用限界について地際部では、皮付き小丸太は4.9年および6.0年、皮剥ぎ-塗布防腐処理小丸太は6.5年および6.7年、皮剥ぎ小丸太は6.2年および7.6年の耐用年数が得られた。皮付きのまま接地使用すると皮剥ぎに比べておよそ1年あまり耐用年数が短くなることがわかった。

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