低蛋白質植物性飼料における分解性蛋白質含量の違いが泌乳前期の乳生産に及ぼす影響

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  • テイタンパクシツ ショクブツセイ シリョウ ニ オケル ブンカイセイ タンパクシツ ガンリョウ ノ チガイ ガ ヒニュウ ゼンキ ノ ニュウセイサン ニ オヨボス エイキョウ

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圧片トウモロコシを主な非繊維性炭水化物(NFC)源とした低蛋白質植物性飼料の給与において、第一胃内分解性蛋白質(CPd)含量の違いが、泌乳前期の乳生産に及ぼす影響について検討するため、粗蛋白質(CP)14.6%、CPd8.2%(Ld区)、CPl4.5%、CPd9.1%(Md区)およびCP13.6%、CPd8.5%(LP区)の3つの飼料を用い消化試験と飼養試験を行い、次の結果を得た。1.第一胃内CPの有効分解率は、Ld区51.7%、Md区59.4%、LP区61.0%と、CPd/CP比より低かったがほぼ同様の値を示した。2.デンプンの有効分解率も、Ld区68.9%、Md区76.3%、LP区78.1%と、CPと同じ傾向が見られた。3.乾物摂取量(DMI)は、Ld区20.8kg/日、Md区25.6kg、LP区25.7kgと、CP・デンプン有効分解率の高いMd、LP区がLd区より有意(p<0.01)に多かった。4.平均乳量は、Ld区38.0kg/日、Md区44.4kg、LP区42.4kgと、CP・デンプン有効分解率が高くDMIの多いMd、LP区で高かった。以上から、CP14%程度の低蛋白質飼料でも第一胃内分解性が有効分解率で60%、CPd/CP比で62%程度あれば40.0kg/日以上の乳生産が可能であると推察された。

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