過去100年にわたる里山の環境変遷復元の試み : 飯綱町矢筒山の事例

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  • カコ 100ネン ニ ワタル サトヤマ ノ カンキョウ ヘンセン フクゲン ノ ココロミ イイズナマチ ヤズツヤマ ノ ジレイ

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抄録

長野県上水内郡飯綱町の矢筒山において、写真資料や住民への聞き取り調査結果などをもとに、過去100年にわたる身近な里山環境の変遷を明らかにした。それによれば、明治後半の一時期にはほとんどの樹木が伐採されたはげ山の状況にあったが、その後伐採が抑制されて森林が成長した。太平洋戦争中と戦後まもない時期には山頂付近までの広い範囲に畑地利用が拡大した。昭和四十年代後半以降には徐々に耕作がされなくなり、一部に開発造成の手が入り、全体的には森林化が進んで現在に至ったという経過が明らかとなった。

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