北海道における米の摂取状況と調理状況について : 年代別による比較

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  • 北海道における米の摂取状況と調理状況について : ─年代別による比較─
  • ホッカイドウ ニ オケル コメ ノ セッシュ ジョウキョウ ト チョウリ ジョウキョウ ニ ツイテ ネンダイベツ ニ ヨル ヒカク

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説明

本研究では、北海道における米の摂取状況と調理状況についてアンケートと聞き取り調査を行い、年代間にみられる特徴を明らかにした。調査は北海道に在住する559人を対象として、2006年11月から2007年3月に実施し、その結果は以下のようにまとめた。1.白飯を「毎日食べる」という回答は、いずれの年代においても多かった。米料理の摂取頻度で年代別に有意差がみられたものは、おかゆ、にぎり鮨、のり巻き、おにぎり、炒飯であった。2.米料理の行事への利用状況は、赤飯・おこわが慶祝時に用いられていた。「家で作る」ことが多い米料理は炊き込みご飯、「食べに行く」ことが多い米料理はにぎり鮨という傾向がみられた。3.米の入手先として「スーパー」からの購入が多く(55.8%)、炊飯の器具は「電気釜」の利用が多かった(91.1%)。白飯の炊き加減の好みは「ふつう」、食味の好みは「味がよい」が多い傾向を示した。食味の好みを「ねばりけがある」という回答は40代に多く、10代と20代には少なかった。4.残った白飯の利用方法は「炒飯にする」が多かったが、年代別にみると70代は「雑炊にする」傾向がみられた。5.利用されている米の銘柄は、北海道米が多かった(63.3%)。10代や20代は、米の銘柄だけでなく、白飯に対する好みの食味も「こだわらない」という回答が多く、米料理を「家で作る」という回答が少ないことから、若い層に対する米を用いた行事食など調理教育の必要性が課題である。

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