飼料タンク用かざぐるま式換気蓋の飼料タンク内の温湿度及び飼料成分に及ぼす影響
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説明
飼料タンク内に保管されている配合飼料は、温度や湿度の影響を受け品質低下が進む。この配合飼料の品質低下の低減を目的とし、簡易に設置することのできる飼料タンク用換気装置を当場で開発し、飼料タンク用かざぐるま式換気蓋として市販されている。その性能を、14日間、飼料タンク内の温湿度及び飼料成分を調査・確認した。通常の飼料タンク(従来型タンク)内と飼料タンク用かざぐるま式換気蓋を設置した飼料タンク(換気式タンク)内の温度と湿度を比較した結果、換気式タンク内の温度は、従来型タンク内と比較し、平均温度、最高温度、最低温度の全てで低い傾向にあり、特に、最高温度で、顕著に差がみられた。湿度は最低湿度は若干高かったが、平均湿度、最低湿度は低い傾向であった。換気式タンクは、従来型タンクと比較し、飼料中の脂肪酸の過酸化物価、酸価、カビ数および一般成分に差は無かったが、ビタミンAの低減が防止できた。これらのことから、本換気蓋を飼料タンクに設置することで配合飼料の品質劣化、ビタミンAの損失の防止ができ、畜産農家の経営コスト低減や配合飼料の貯蔵技術改善による生産性の向上が期待される。
収録刊行物
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- 香川県畜産試験場研究報告
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香川県畜産試験場研究報告 (43), 12-17, 2008-12
香川県畜産試験場
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050282813684689536
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- NII論文ID
- 80020232998
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- NII書誌ID
- AN00380452
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- ISSN
- 03893553
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles