バレイショ新品種「オホーツクチップ」の育成

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  • バレイショ シン ヒンシュ オホーツクチップ ノ イクセイ

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抄録

バレイショ「オホーツクチップ」は北海道立北見農業試験場馬鈴しょ科(農林水産省ばれいしょ育種指定試験地)で育成されたジャガイモシストセンチュウ抵抗性のポテトチップ用品種である。1991年にジャガイモシストセンチュウ抵抗性を有する早生でポテトチップ適性の優れる加工食品用品種の育成を目標として「アトランチック」を母、「ND860-2」を父として交配し、以降各世代の選抜試験等に供試した。1999年からは「北育2号」の地方番号で奨励品種決定調査等に供試し、成績が優れていたため、2004年に北海道の優良品種として認定された。また、2005年農林水産省において「ばれいしょ農林52号」として農林登録され「オホーツクチップ」と命名、2007年3月に品種登録された。「オホーツクチップ」は早生で、収穫直後から翌年1月までのポテトチップカラーが「ワセシロ」、「トヨシロ」より優れる。ジャガイモシストセンチュウ抵抗性を有し、そうか病に対しても中程度の抵抗性を持つ。「オホーツクチップ」はポテトチップ原料用「ワセシロ」、「トヨシロ」の一部に置き換えることにより、高品質原料の安定供給と生産拡大に寄与することが期待される。

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