アコヤガイの鰓構造
書誌事項
- タイトル別名
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- Ctenidium structure of the pearl oyster, Piuctada fucata martensii (Pteriidae : Pseudolamellibranchia : Bivalvia)
- アコヤガイ ノ エラコウゾウ
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説明
アコヤガイの鰓構造の鋳型および切片標本を作成し、走査電子顕微鏡も利用して明らかにした。食物溝は常鰓糸が伸びて変形し、主鰓糸がその裏側の中央付近に連絡した構造となっていた。鰓糸連結盤は等間隔に鰓葉の基部に平行に並んでいた。鰓葉間連結膜は鰓葉の外葉と内葉の主鰓糸間を連絡する二枚の板状の膜構造で、その内部は所々が結締組織繊維柱で固定され、主鰓糸の血管と接合部の全面で連絡されていた。鰓葉間連結膜内と鰓葉間連絡血管は、所々で連絡していた。常鰓糸の血管は鰓葉基部を走る縦走血管から出た後、十数本の常鰓糸の血管へと分岐し、再び一つに纏まって出鰓静脈へと連なっていた。主鰓糸および常鰓糸の入水側の表面は全面繊毛で覆われ、出水側(囲鰓腔側)にも繊毛が確認された。粘液細胞は両側に確認され、それらの粘液細胞からの粘液は、PAS、ABpH2.5-PAS、ABpH2.5、ABpH1.0染色の結果から硫酸酸性ムコ多糖類を含む物質であると推測された。
収録刊行物
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- 水産大学校研究報告 = The journal of the Shimonoseki University of Fisheries
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水産大学校研究報告 = The journal of the Shimonoseki University of Fisheries 57 (2), 81-110, 2008-12
水産大学校
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050282813686181120
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- NII論文ID
- 120005860889
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- NII書誌ID
- AN00124678
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- ISSN
- 03709361
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- NDL書誌ID
- 10398279
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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