耕作放棄された棚田の再利用

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タイトル別名
  • コウサク ホウキ サレタ タナダ ノ サイリヨウ

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抄録

今日的課題となっている中山間地域の耕作放棄田について、魚の養殖および軽焼マグネシウムを用いた景観植物導入の観点から、その再利用の可能性について検討した。その結果、以下のことが明らかになった。1.恒常的な注水によって夏場の圃場内水温の上昇を抑制することで、コイの養殖は可能である。その際、コイの鳥獣による捕獲回避の手段として、合板で作成した屋根を持つ簡易なテーブル状の待避所は有効である。2.軽焼マグネシウムを表土に混和し土壌を硬化することにより、雑草抑制ならびに除草の省力化を図る場合には、体積混合率15%とすることが望ましい。3.しかし、軽焼マグネシウムの混合率の高い土壌では、ミックスフラワー、アフリカン・マリーゴールドともに発芽率の低下や生育障害の症状が現れる。このため、軽焼マグネシウムの混合率の高い部位での直接的な植栽は避けて景観植物の導入計画を立てることが必要である。

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