キクの電照抑制栽培に用いる白熱電球代替光源としての電球形蛍光灯およびLEDの光エネルギー特性と開花抑制効果

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  • キク ノ デンショウヨクセイ サイバイ ニ モチイル ハクネツ デンキュウ ダイタイ コウゲン ト シテ ノ デンキュウケイ ケイコウトウ オヨビ LED ノ ヒカリ エネルギー トクセイ ト カイカ ヨクセイ コウカ

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抄録

キクの花芽分化抑制について、白熱電球の代替が可能と考えられる電球形蛍光灯、赤色LEDおよび白色LEDの三種類の光源を供試し、分光放射計で光エネルギー特性を調査した。さらにこれらの光源を供試して、発蕾所要日数を指標として‘神馬’の開花抑制効果を検討した。光源の違いにより分光分布は全く異なった。電球形蛍光灯では青、緑および赤色光域に顕著な三つのピークが見られた。赤色LEDでは放射スペクトルの半値幅が最も狭く赤色光域に顕著なピークが見られた。白色LEDでは青色光域に最大のピークがあり、その他に黄緑色光域を中心とするなだらかなピークが見られた。十分な開花抑制効果が得られた放射照度の下限値は、赤色LEDが最も小さく64mW/m2、次いで電球形蛍光灯が127mW/m2、白色LEDが176mW/m2となり、白熱電球の182〜189mW/m2と比較して、低い放射照度の下でも利用可能であることが明らかとなった。以上の結果より、これらの三種類の光源は、いずれも、白熱電球の代替光源となりうると考えられた。

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