平成20年度飼料作物、牧草類系統適応性検定試験

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牧草、飼料作物育種指定試験地において育成されたイタリアンライグラス、トールフェスク、ホールクロップサイレージ用ソルガムの新系統について、「飼料作物系統適応性検定試験実施要領」(改訂5版)に基づき、香川県での栽培、利用環境における適応性を検討した。イタリアンライグラスは、山系33号の標準播き(10月上旬播き)と遅播き(11月中旬の遅播き)および友系30号の検定をそれぞれ1番草2番草で実施した。山系33号の発芽及び定着時草勢は良好で、標準播き及び遅播きとも生草・乾物収量ともに多く、特に遅播きでの収量性の高さが示された。友系30号の発芽及び定着時草勢は良好であった。草丈が1番草2番草ともにかなり大きくなり、また耐倒伏性は高かった。生草・乾物収量はともに標準品種よりやや劣った。トールフェスクは、九州14号15号の検定を実施した。両種とも出穂始めが標準品種よりも5日程度早かった。生草・乾物収量については、14号が標準品種を大きく上回り、15号は標準品種と同程度であった。ホールクロップサイレージ用ソルガムでは、スーダン型の東山交31号、兼用型の東山交33号および兼用型の東山交34号の検定を実施した。3種とも発芽及び初期生育は良好であった。31号は収量が標準品種より少なく、比較品種より多かった。33号、34号ともに生草収量、乾物収量が標準品種、比較品種を上回った。

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