長崎県離島地域における商業の現状と今後の課題

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  • ナガサキケン リトウ チイキ ニ オケル ショウギョウ ノ ゲンジョウ ト コンゴ ノ カダイ

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本稿は、長崎県離島地域の商業構造を把握し、その特徴ならびに課題を解明するとともに、今後の離島商業の展望を行うことを目的とする。本稿では商業統計表をもとに商業をとりまく環境の分析、商業中心地の状況について考察した。対象地域のなかには、商業中心地の移動が起こっている地域もあったが、これは対象地域への大型店の出店(主に地元小売業者によるもの)であった。離島地域の消費者の消費行動をみると、基本的に居住地で行っており島内の居住地外では商業中心地であった。島外については近接する大都市のほか、通信販売の割合も高くなっていた。これらの背景には交通手段の拡大による島外とのアクセス改善があった。今後の方向としては、離島内の状況に応じたサービスの実施などを行うほか、商業中心地と周辺地域との役割分担などを行うなど総合的な視点からの対策が必要である。このほか、他産業とも連携して離島振興の一翼を担う主体となっていくことも重要になっていくといえる。

Journal

  • Coastal bioenvironment

    Coastal bioenvironment 14 37-48, 2009-12

    唐津 : 佐賀大学海浜台地生物環境研究センター

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