リグノセルロース系バイオマス資源の前処理技術の開発

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  • リグノセルロースケイ バイオマス シゲン ノ マエ ショリ ギジュツ ノ カイハツ

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抄録

食糧と競合しないスギなどのセルロース系バイオマス資源から糖化酵素を利用してバイオエタノールを効率よく生産するための前処理方法を開発した。本方法は高圧湿式粉砕機(湿式ジェットミル)を用い、その配管の一部を加熱することにより、分解が困難なセルロースの粉砕、高温高圧処理を単一工程で行うものである。リグニンを含まない結晶性セルロース(セオラスTG(旭化成(株)製))及びリグニンを含む国産のスギに適用したところ、いずれも繊維状に粉砕され、その後の糖化酵素による分解率は、180℃の加熱条件下では結晶性セルロースは未処理のものに比べ4倍以上に、スギの分解率は約2倍以上に増加した。

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