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- 2シュ ノ ラットヒンニョウ カカツドウ ボウコウ オヨビ ボウコウエン モデル ニ オケル ハイニョウ コウドウ ハイニョウ ドウタイ ノ ヒカク
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Abstract
2種の頻尿モデル(過活動膀胱および膀胱炎)をラットで作成し、24時間排尿行動および膀胱内への注水による排尿反射の動態(シストメトリー)を比較した。過活動膀胱モデルとして尿道上部を部分的に狭窄(BOO)すると狭窄2-4週後に頻尿が認められた。ラットにシクロホスファミド(CYP)を腹腔内注射して膀胱炎を起こさせると48時間後に頻尿となった。シストメトリー実験では両モデルとも膀胱の伸展に対する排尿反射が亢進していた。この実験でCYPラットでは排尿に伴って疼痛に反応する行動が観察され、残尿が増加していた。BOOラットでは疼痛反応および残尿増加は認められなかった。以上の結果から、両モデルとも膀胱の充満に対する感受性が亢進していることが頻尿の原因となっていることが示された。しかし両モデルの頻尿を起こすメカニズムは異なることが示唆された。
Journal
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- 宮崎大学農学部研究報告 = Bulletin of the Faculty of Agriculture, Miyazaki University
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宮崎大学農学部研究報告 = Bulletin of the Faculty of Agriculture, Miyazaki University 56 153-161, 2010-02
宮崎大学農学部