養液栽培したブドウ‘マスカット・オブ・アレキサンドリア’の葉色と結実、果実品質および収量との関係

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  • ヨウエキ サイバイ シタ ブドウ マスカット オブ アレキサンドリア ノ ハイロ ト ケツジツ カジツ ヒンシツ オヨビ シュウリョウ ト ノ カンケイ

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抄録

養液栽培したブドウ‘マスカット・オブ・アレキサンドリア’を用いて、葉緑素計(SPAD-502)で測定した生育時期別の葉色値と結実程度、果実品質および収量との関係を検討した。その結果、発芽から満開期にかけての生育初期における新梢基部から第5節目の葉(第5葉)の葉色値が40以上と高いと、結実率が高まり、果粒肥大が優れることが明らかとなった。葉色値と果実糖度との間には負の相関関係が認められたが、葉色値が44を超えなければ、商品性が著しく劣るほどに糖度が低くなることはなかった。以上の結果から、満開期に第5葉の葉色値が40〜44であれば、果実生産の面からみると、樹の栄養状態として好適である可能性が示唆された。

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