アルファルファタコゾウムシの夏眠明け後の発生と防除適期

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  • アルファルファタコゾウムシ ノ カミン アケ アト ノ ハッセイ ト ボウジョ テッキ

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抄録

アルファルファタコゾウムシはレンゲおよびマメ科牧草の重要害虫で、特にレンゲでは幼虫の発生と開花がほぼ同時期であるため、密度が高い場合は甚大な被害となりやすい。本種は繁殖能力が高いことから、成虫を対象とした防除が卵および幼虫の密度抑制に大きく影響すると考えられる。そこで、成虫の越夏場所からの離脱時期やほ場への侵入時期および卵巣発達などを明らかにし、防除適期を検討した。成虫の主な離脱時期は11月で、ほ場への侵入は11月中旬から始まり、11月下旬から12月上旬がピークであった。また、卵巣はほ場侵入後に発達する傾向があり、11月下旬には十分に産卵能力を備えていると考えられた。これらの結果をもとに12月上旬、1月上旬および2月上旬に薬剤散布した結果、12月上旬の散布では、卵や幼虫の密度上昇が抑制されたが、1月上旬以降の散布では、抑制効果が低下した。以上のことから、成虫対象の防除適期は侵入のピークで、産卵始期でもある12月上旬であることを明らかにした。

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