焼酎粕を用いたきのこ廃菌床の飼料化試験

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  • ショウチュウ カス オ モチイタ キノコハイキンショウ ノ シリョウカ シケン

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焼酎粕を用いたきのこ廃菌床は、粗蛋白質、ADFおよびNDFが高く、粗蛋白質供給源としてだけでなく、粗飼料的な特性を含んでいることが明らかとなった。カリウムについては、乾物中1.3%程度で、低カリウム飼料として利用できる可能性が示唆された。廃菌床を混合した発酵TMRは、pH、乳酸含量、C4以上(酪酸+吉草酸)含量およびVBN/TNについて、無混合の発酵TMRと比較しても同等で、V-Scoreによる評価でも発酵品質に問題はないことが明らかとなった。発酵TMRの消化性については、NDFの消化率が、廃菌床を混合した区で有意に低くなり、廃菌床に含まれる難消化性の繊維が原因と考えられた。TDN含量および乾物摂取量については、いずれも0%区と比べて有意差はなかった。以上の結果より、廃菌床発酵TMRは、採食性に問題はなく、廃菌床5〜10%混合で給与可能であり、発酵TMRは廃菌床の飼料化に有効な技術であると考えられた。

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