貯卵環境の違いが合鴨卵の孵化率に及ぼす影響

書誌事項

タイトル別名
  • チョラン カンキョウ ノ チガイ ガ アイガモラン ノ フカリツ ニ オヨボス エイキョウ

この論文をさがす

抄録

本研究は合鴨卵の長期貯卵技術を開発することを目的とし、貯卵時における温度、卵の位置およびポリエチレン袋による包装が孵化率に及ぼす影響について検討を行った。得られた結果は以下のとおりである。1)4、12または26℃の温度条件下で14および28日間貯卵した合鴨卵の孵化率については、各区とも貯卵日数の経過とともに孵化率が低下した(p<0.01)ものの、4および26℃区と比べ12℃区で有意に高かった(p<0.05)。2)鋭端を上にして、12℃の温度条件下で14または28日間貯卵した合鴨卵については、鈍端を上にした場合に比べ孵化率が有意に高く(p<0.05)、とくに14日間の貯卵では80%以上と高い孵化率を示した。3)ポリエチレン袋で合鴨卵を包装して14および28日間貯卵した場合、12℃の温度条件下では28日間貯卵した合鴨卵の孵化率が低下した(p<0.05)のに対し、7℃では貯卵による孵化率の低下がみられなかった。以上より、鋭端を上にした合鴨卵をポリエチレン袋で包装し、7℃の温度条件下で保存することで、貯卵期間を28日まで延長できることが明らかとなった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ