コムギ縞萎縮病の発生地域における品種「ふくさやか」への品種転換の有効性

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  • コムギ シマ イシュクビョウ ノ ハッセイ チイキ ニ オケル ヒンシュ フク サヤカ エ ノ ヒンシュ テンカン ノ ユウコウセイ

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2005年4月、山口市の小麦「農林61号」において、コムギ縞萎縮病が発生した。本病の防除対策として、抵抗性品種の利用が有効である。病原であるコムギ縞萎縮ウイルス(WYMV)には品種に対して病原性の異なる系統が存在するが、山口市に分布するWYMVの病原型については未検討であった。判別品種への接種試験の結果、山口市に分布するWYMVはI型であり、「シラサギコムギ」や「シロガネコムギ」に対して強い病原性を示すIII型ではないことが明らかとなった。「シラサギコムギ」と「シロガネコムギ」の交配により育成された「ふくさやか」を播種した現地圃場において、本病の発生は認められず、「ふくさやか」への品種転換は本地域のコムギ縞萎縮病対策として有効であった。

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