AEモニタリングに基づく農業用パイプラインの水密性照査に関する実証的研究

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タイトル別名
  • In-situ AE monitoring for water-tightness evaluation in an agricultural pipeline

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抄録

パイプラインシステムにおける水密性能の低下は、配管材の損傷蓄積に起因する漏水現象により顕在化する。現状の課題は補修工を施した既設パイプラインの水密性能を内水圧条件下で評価できないことにあり、非破壊検査手法の開発が急務な課題となっている。本研究は、これらの技術的課題を解決するためにアコースティック・エミション(Acoustic Emission: AE)法を用いて新たな水密性照査法を提示することを目的としている。試験研究は、モデルパイプラインおよび既設PCパイプラインの充水試験を対象に行った。検討の結果、パイプラインの水密性は、AEパラメータを用いることにより定量的評価が可能であることが明らかになった。有効なAEパラメータには、AEエネルギー、RMS電圧およびAE発生頻度が確認された。これらの結果を踏まえて、既設パイプラインにおいて充水試験時にAEモニタリングを行い、AE法による高精度な水密性評価が可能であることが示唆された。

収録刊行物

  • 開発学研究

    開発学研究 21 (1), 20-25, 2010-07

    藤沢 : 日本国際地域開発学会

参考文献 (5)*注記

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