スモモ「貴陽」における雨除け栽培と人工受粉が結実と果実品質に及ぼす影響

書誌事項

タイトル別名
  • スモモ キヨウ ニ オケル アマヨケ サイバイ ト ジンコウ ジュフン ガ ケツジツ ト カジツ ヒンシツ ニ オヨボス エイキョウ

この論文をさがす

抄録

スモモ「貴陽」は,三倍体であることから結実が不安定である。そこで,結実安定を図るために雨除け栽培や人工受粉が結実,果実品質に及ぼす影響について調査した。開花期からの雨除け栽培により,露地栽培と比較して開花盛期後1~28日の最高気温が2~3℃程度高くなり18~23℃程度となることや降雨が遮断されることで,結実率が高まる傾向がみられた。人工受粉での花粉の希釈比率は2倍で自然受粉と比較して結実率が高くなったものの,5倍では差がみられなかった。果実品質は,雨除け栽培,露地栽培間に差はみられず,果実の大きさに年次変動がみられた。これらのことから,スモモ「貴陽」の結実安定対策としては,雨除け栽培と人工受粉が有効であり,花粉の希釈比率は2倍以内で使用する必要がある。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ