リニュロン水和剤の畦間・株間処理による雑草防除効果とダイズの生育,収量への影響

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  • リニュロン スイワザイ ノ ウネマ カブマ ショリ ニ ヨル ザッソウ ボウジョ コウカ ト ダイズ ノ セイイク シュウリョウ エ ノ エイキョウ

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抄録

ダイズ生育期の雑草防除について,リニュロン水和剤を用いた畦間・株間処理方法の広葉雑草に対する防除効果および薬剤がダイズ本葉に付着したときの生育,収量に及ぼす影響を調査した。1 リニュロン水和剤の畦間・株間処理区は畦間,株間ともに残草がなく,最も高い防除効果を示した。他区の収量が181~227g/m2であるのに対して,残草がみられなかったリニュロン畦間・株間処理区のダイズ収量は296g/m2と最も高い値となり,徹底した雑草防除が高収量につながることを示した。2 リニュロン水和剤をダイズ本葉に噴霧処理すると黄変~褐変して落葉するが,本葉5葉期の1枚噴霧処理では対照区と同等の収量が得られた。他区でも生育が抑制されたが,減収率は9%にとどまった。以上より,ダイズ生育期の畦間・株間処理において,リニュロン水和剤が本葉へ付着すると生育・収量に影響が生じるものの,雑草害による減収率と比較すると,十分に実用的な技術であると判断した。

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