クズ葉における機能性成分の季節変動

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  • クズ ヨウ ニ オケル キノウセイ セイブン ノ キセツ ヘンドウ

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抄録

奈良県産の吉野クズは非常に知名度が高く,奈良県高原農業振興センターでは原料の安定生産を目指した栽培に取り組んでいる.旺盛な生長力を持つクズ地上部の有効利用を目指して,クズ葉中の機能性成分を調べたところ,抗酸化活性成分であるβ-カロテン,ルテインおよびα-トコフェロールを非常に多く含むことが示された.2007年と2008年のクズ葉における各化合物の含有量の季節変動について調べたところ,10月に最も蓄積量が増加することが示された.またα-トコフェロールとβ-カロテンの含有量は,青汁素材であるケールやアシタバ,およびそれらを多く含むとされる緑黄色野菜などと比較して非常に多く,ルテインもシソやモロヘイヤなど高ルテイン含有とされる野菜よりも多く含まれていた.これらのことから,クズ葉が健康食品原材料として非常に有用であることが示された.

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