斑点米カメムシ(クモヘリカメムシLeptocorisa chinensis Dallas) の合成フェロモン剤を用いた効率的なスリットトラップの開発

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  • ハンテン マイ カメムシ クモヘリカメムシ Leptocorisa chinensis Dallas ノ ゴウセイ フェロモンザイ オ モチイタ コウリツテキ ナ スリットトラップ ノ カイハツ

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抄録

フェロモンのホルダーを「プラスチックボトル」、形状を「立て看式トラップj としたトラップでは、カメムシの誘引能力が低かった。「雄成虫十エノコログサ」を誘引源とした場合、「スリット式トラップ」は従来の「立て看式トラップ」に比べてカメムシの誘殺数の向上が認められた。しかし、誘引源を合成フェロモン剤とした場合、両トラップに差はなく、誘殺能力が低いままであった。フェロモンのホルダーを「不織布」にすると、合成フェロモン剤トラップの誘殺能力の向上が認められた。また、「スリット式トラップ」は、「立て看式トラップ」の約2倍の誘殺能力が認められた。粘着板の粘着面を内側にした「裏粘着」では、誘殺能力が大幅に低下した。以上のことから、クモヘリカメムシの合成フェロモン剤は、ホルダーを「不織布」とし、トラップ形状を粘着面を外側に向けた「表粘着」の「スリット式トラップ」とすることで、効率的なトラップとして利用できることが明らかとなった。

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