水稲品種‘朝日’と‘せとこがね’ 間の雑種後代における脱粒性の遺伝様式

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  • スイトウ ヒンシュ アサヒ ト セトコガネ カン ノ ザッシュ コウダイ ニ オケル ダツリュウセイ ノ イデン ヨウシキ

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抄録

脱粒性極易の‘朝日’を母本,脱粒性難の‘せとこがね’を父本とする交雑において,脱粒牲の遺伝分析を行い,‘朝日’の難脱粒型同質遺伝子系統作出の可能性について検討した。本交雑組合せにおいて,F1は難脱粒性を示し,F2及び単粒系統F3世代における脱粒性は,難型と易型の割合がそれぞれ3:1及び5:3であった。これらのことから,本交雑組合せにおける脱粒性は,1因子支配であり,難脱粒性が易脱粒性に対し完全優性であると考えられた。反復親として‘朝日’を,1回親として‘せとこがね’を用いれば,戻し交雑育種法によって‘朝日’の難脱粒型同質遺伝子系統作出が可能であると考えられた。

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