マヒトデ骨片の海水用循環濾材としての有効性

書誌事項

タイトル別名
  • Availability of sea star (Asterias amurensis) spicules as a marine biological filter
  • マヒトデ コッペン ノ カイスイヨウ ジュンカンリョザイ ト シテ ノ ユウコウセイ

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説明

ヒトデ骨片の海水用濾過材としての有効性を検証するため,硝化細菌繁殖までの期間の把握とこれを濾材としたクロソイの密度別循環濾過飼育を行った。骨片区,サンゴ砂区ともにアンモニア態窒素 (NH4-N)濃度は,NH4Cl添加後19~20日で低下し,硝酸態窒素 (NO2-N)濃度は,骨片で45~53日,サンゴ砂で44~48日で低下した。クロソイ循環濾過飼育では,NH4-N及びNO2-N濃度は,低密度区で、概ね0.5mg/l以下で推移した。全密度区で,クロソイの死亡はみられなかった。以上から,骨片区では,アンモニア硝化細菌及び亜硝酸硝化細菌が増殖し,繁殖期間はサンゴ砂区とほぼ同様であると考えられた。また,実際の魚類循環濾過飼育にも使用可能であることが示唆された。

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