ダイズ小畦立て播種機の開発及び導入効果

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タイトル別名
  • Development of The Small Ridge-Tillage Planting Machine and Estimates of The Effect of Its Introduction for Soybean (Glycine max L.) Cultivation in Drained Paddy Fields
  • ダイズ ショウアゼ タテ ハシュキ ノ カイハツ オヨビ ドウニュウ コウカ

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抄録

転換畑でのダイズ安定生産をはかる上で欠かせない湿害対策を,簡便かつ低コストに行うため,代かきハローを用いたダイズ小畦立て播種機の開発及び導入効果の検討を行った。ダイズ小畦立て播種機は,代かきハローのなた爪型の耕うん爪の配列を変更することで畦高さ10cm程度の畦立て同時播種が可能となり,さらにチゼル爪を装着することにより圃揚の排水性をより高めることができる。加えて,ゲージ輪,レーキスクリーンの取り付け,角バーの厚みを増し,ブラケットを増設することによって操作性及び強度が改善され,現地への適用性が向上する。このダイズ小畦立て播種機を用いた栽培により,慣行の平畦栽培に比較し,平均13%の収量の向上を認めた。ダイズ小畦立て播種機は,高馬力のトラクタを用いなくても,毎時2kmの作業速度で3~4条の播種ができ高能率であり,1台で13~20haの大規模栽培への導入が可能で改良に要する費用も安い。このことから,本技術を導入した15haの栽培において試算すると,農業所得が年間440~554千円増加する。

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