麹菌ハイドロフォービン遺伝子群のRNAiによる発現抑制

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  • Inducible RNA interference of hydrophobin genes in Aspergillus oryzae

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抄録

糸状菌や担子菌の気中構造はハイドロフォービンとよばれるタンパク質に覆われており,胞子(分生子)や菌糸の表面に撥水性を与えている。清酒・しょう油等の醸造に用いられる麹菌Aspergillus oryzaeから,ハイドロフォービンをコードしていると考えられる遺伝子hypA,hypB,hypCを単離している。培地中の炭素源により誘導されるalcAプロモーター制御下でhypA・hypB・hypCのエキソン領域を逆方向に発現するRNA干渉(RNAi)プラスミドを構築し,A. oryzaeに導入した。誘導培地ではRNAi株のhypA遺伝子の転写レベルが対照株の30%に低下していたが,hypBとhypC遺伝子の転写には有意な差が見られなかった。さらにRNAi株では分生子頭の形成の減少も観察された。

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