海洋性細菌SMM-7株のホルムアルデヒド減少能に関する基礎研究

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タイトル別名
  • Study on reduction of formaldehyde in SMM-7 marine bacterial strain

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高濃度ホルムアルデヒド(FAD)で増殖可能な海産性細菌SMM-7株を有機栄養培地で培養後,遠心を行い,細胞と培養液に分け共に回収した。細胞はリン酸緩衝溶液で洗浄してからホモジナイズと遠心を行い,上澄みを細胞抽出液とした。この時,3回目に使用したリン酸緩衝溶液のみ回収した。抽出液,培養液,リン酸緩衝溶液に10ppmFADを添加後,Nash法でFAD濃度を測定した。 また,加熱処理した各試料中のFADについても検討した。その結果,抽出液で顕著に減少したが,加温した時そのFAD減少が抑制された。以上より,SMM-7株のFAD分解経路は細胞内由来であり,また,SMM-7株内に存在するFAD減少に関与する物質は酵素である可能性が示唆された。

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