竹粉とプラスチックを用いた屋外用カラー複合材の開発

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タイトル別名
  • Development of Exterior Colored Composite Using Bamboo Flour and Plastic
  • タケフン ト プラスチック オ モチイタ オクガイヨウ カラー フクゴウザイ ノ カイハツ

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説明

竹材の新規用途を開発するため、竹粉とPP(ポリプロピレン)樹脂を主原料として、屋外用途に適した竹粉・樹脂複合材(BPC)を製造するための基本技術、および案内標識や誘導タイル等として利用するためのBPCの着色技術について検討した。結果は、以下のように要約される。1)竹チップをウイレーミルで粉砕した後、小型高速振動ミルで20g/バッチ、3分間の条件で粉砕することにより、市販の木粉・樹脂複合材(WPC)用木粉に近似した粒度分布の竹粉が得られた。2)竹粉を蒸煮処理等で脱脂することにより、竹粉とPP樹脂との結合力を低下させる油性成分が除去され、BPCの曲げ性能および吸水による寸法安定性が向上した。3)脱脂した成熟竹粉、PP樹脂粉末、相溶化剤を50:48:2の質量比で混合し、160℃、12分で熱圧成型することにより、木材・プラスチック再生複合材の日本工業規格(JIS A5741)に合格する性能のBPCが製造できた。4)脱脂した成熟竹粉に無機顔料を含むアクリル樹脂系インキを添着することにより、十分な表面硬度を持ち、かつ耐光性に優れた着色BPCが製造できた。

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