ナスの促成栽培における電熱線を用いた株元加温システムの開発と加温温度の違いが生育や収量に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Development of a Basal Stem Heating System Using an Electric Heating Wire and Effects of Temperature on Growth and Yield of Eggplants in Forcing Culture.
  • ナス ノ ソクセイ サイバイ ニ オケル デンネツセン オ モチイタ カブモトカオン システム ノ カイハツ ト カオン オンド ノ チガイ ガ セイイク ヤ シュウリョウ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

ナスの促成栽培において設置が簡易で,低コストな電熱線を用いた株元加温システムを開発し,開発したシステムにおける加温温度の違いがナスの生育や収量に及ぼす影響について検討した。開発したシステムは消費電力が低い面状電熱線と熱伝導が良く,保温性の高い保温シートを使用する。システムの設置に要する時間は約12時間・10a-1・人-1と省力的である。開発したシステムを用いて,20℃または25℃で株元加温すると,側枝の生長および果実の肥大が促進され,12~6月の商品果収量が多くなった。株元加温に要する電力消費量は,20℃では25℃で加温した場合に比べ,約50%となった。以上のことから,開発したシステムの加温温度は20℃が適すると考えられた。

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