九倍体系統の花粉を用いた受粉がカキ'富有'の結実ならびに果実品質に及ぼす影響

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of Pollination with Nonaploid Persimmon Pollen on Fruit Set and Fruit Quality in 'Fuyu', a Hexaploid Persimmon (Diospyros kaki Thunb.)
  • キュウバイタイ ケイトウ ノ カフン オ モチイタ ジュフン ガ カキ'フユウ'ノ ケツジツ ナラビニ カジツ ヒンシツ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

六倍体カキ品種'富有'を無核化することを目的に,九倍体系統の花粉を用いた受粉が,結実と果実品質へ及ぼす影響を調査した。九倍体系統の花粉には発芽能力が認められた。九倍体系統の花粉を受粉した果実の結実率は,六倍体品種'禅寺丸'の花粉を受粉した場合に比べて低かったが,花粉遮断したものより高かった。九倍体系統の花粉を受粉して形成された種子の成長は,満開44日後に当たる6月下旬頃までは正常に成長したが,その後成長が停止した。九倍体系統の花粉を受粉した果実の重さや糖度,果皮色は六倍体花粉区と差はなかったが,果肉中の褐斑が少なく,果肉硬度が低かった。九倍体系統の花粉を受粉した果実中の種子の大きさは,すべて不完全種子であったが,九倍体品種である'平核無'のものよりも大きかった。

収録刊行物

  • 園芸学研究

    園芸学研究 11 (4), 485-489, 2012-10

    東京 : 園芸学会

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