採卵鶏への規格外大麦給与およびカニ殻添加による産卵・卵質に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Effects of the sub-standard size of Barley Replaced Feed and Crab husk Supplementation in to the Diet on Laying Performance and Egg Quality in Laying Hens

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説明

採卵鶏ボリスブラウンを供試鶏とし,基礎飼料として二種混合を主体とした自家配合飼料(自家配合区)と,その配合飼料の45%を規格外大麦で代替した飼料(大麦45%代替区)を設け,試験1(短期給与試験)では,基礎飼料のそれぞれにカニ殻を0,5,10,15%添加したものを4週間給与し、試験2(長期給与試験)では,基礎飼料のそれぞれにカニ殻を0,5%添加したものを20週間給与した。試験1および試験2の結果より,規格外大麦代替飼料で卵殻強度が若干低く,卵黄色がやや薄くなるなどが見られたが,卵殻強度は標準の範囲以内であり,また卵黄色もカニ殻を組み合わせることにより改善が図られた。また,規格外大麦代替給与やカニ殻添加による産卵成績の低下は見られず,カニ殻添加給与による機能性成分であるアスタキサンチンの移行や規格外大麦の長期給与によるn-6/n-3比率の低下などの効果も見られ,規格外大麦やカニ殻の飼料資源としての利用性は高く,アスタキサンチンを含んだ鶏卵生産や規格外大麦代替による卵の脂肪酸組成の改善が示唆された。血漿中の総コレステロールを検査した結果,カニ殻を5%添加給与による有意な差は認められなかった。

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