八戸港に水揚げされるマサバとゴマサバの粗脂肪含有率等について

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タイトル別名
  • Crude fat content in Chub mackerel (Scomberjaponicus) and Spotted mackerel (Scomberaustralasicus) landed at Hachinohe Port in 2011

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説明

1.平成23年8月から12月上旬まで分析に供したサバ類の区分毎の平均サイズは、マサバの尾叉長292~395mm、体重271~860g、ゴマサバの尾叉長277~383mm、体重234~839gであった。2. 八戸港に水揚げされたマサバの粗脂肪含有量は8.8~28.2%で、漁期全体を通して銘柄3Sから大と体重が多い銘柄ほど粗脂肪含有量が多い傾向が見られたのは9月のみであった。ゴマサバは6.7~28.9%で、漁期全体を通して9月以降はほとんどの銘柄で粗脂肪含有量は減少傾向にあった。3. 八戸港に水揚げされたサバ類のEPA、DHA含有量は、マサバ、ゴマサバともに漁期を通して、体重の増加及び月数の経過に伴って増加傾向にあった。DHA含有量については時期による増減の傾向は粗脂肪含有率と概ね同じであるが、増減する割合は違う傾向を示していた。4. 近赤装置によりゴマサバの粗脂肪簡易測定を行ったところ、検量線作成当初は化学分析値との平均誤差は、±10%以上であったが、検量線の補正により9月27日~10月20日は-3.0%、10月28日~11月2日は-0.9%で、最終的な計量線の精度は11月10日~12月7日に+1.9%まで精度を向上させることができたが、加工現場で使用するまでには至らない結果となった。

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