形状の異なる飼料用米がブロイラーの生産性に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Effects of Rice Shape Difference on Productive Performance in Broiler Chickens
  • ケイジョウ ノ コトナル シリョウ ヨウマイ ガ ブロイラー ノ セイサンセイ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

ブロイラー(チャンキー)に4種類の形状(モミ又は玄米/全粒又は粉砕)の飼料用米を自家配合によりトウモロコシと30%代替した飼料(全量中飼料用米割合19.5%)を肥育後期に給与し,生産性を比較した。対照区には飼料用米を含まない自家配合飼料(トウモロコシ割合65.0%)を給与した。1 いずれの形状も嗜好性に問題はなく,各区とも健康状態は良好であった。2 平均体重は各区間に有意差が見られなかったが,すべての試験区の体重が対照区を上回り,特に玄米全粒区が重い傾向であった。3 飼料要求率は玄米給与区が優れる傾向であった。4 正肉歩留まり及び腹腔内脂肪割合は各区間に有意差が見られなかった。5 生体重に対する筋胃の重量割合は籾米全粒区が他の区に対して有意に高かった。6 もも肉の脂肪酸組成では各区間に有意差は見られなかった。7 もも肉の総アミノ酸含量は両粉砕区が対照区に対して有意に多かった。8 経済性はすべての試験区が対照区よりも優れていた。以上のことから,ブロイラーの後期飼料中のトウモロコシを飼料用米で30%代替しでも生産性や肉質に悪影響はなく,経済的にも優れていると考えられた。

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