単為結果性ナス新品種「省太」の育成

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タイトル別名
  • Development of 'Shota', a New Parthenocarpic Eggplant Cultivar
  • タンイ ケッカセイ ナス シン ヒンシュ 「 ショウタイ 」 ノ イクセイ

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抄録

ナス新品種「省太」は,着果促進処理の省力化および冬期においても優れた外観品質を有することを育種目標に,福岡県農業総合試験場と独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構野菜茶業研究所との共同研究により育成した単為結果性の一代雑種品種である。本品種は,単為結果性を有する半数体倍加系統「福岡なす母本1号」および「福岡なす母本2号」をそれぞれ種子親および花粉親に用いた組合せにより育成した。本品種は高い単為結果性を有し,促成栽培において着果促進処理の省力化が可能である。着果率および正常肥大果率は着果促進処理を行った「筑陽」と同程度に高い。果実の外観品質は良好で,「筑陽」と比較して曲がり果および冬期における首細果が少ない。開花数および収穫果数は着果促進処理を行った「筑陽」より少ないものの,商品果収量は同程度である。焼きナスとした場合,歯ごたえのある食感や果実の甘みが「筑陽」より優れる。2012年2月に品種登録出願し,同年6月に出願公表された。

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