ビャクシン属植物10種61品種を用いたナシ赤星病菌の中間宿主としての寄生性の評価

書誌事項

タイトル別名
  • Evaluation of susceptibility of 61 cultivars among 10 Juniperus species as telial hosts to Gymnosporangium asiaticum
  • ビャクシンゾク ショクブツ 10シュ 61 ヒンシュ オ モチイタ ナシ アガボシ ビョウキン ノ チュウカン シュクシュ ト シテ ノ キセイセイ ノ ヒョウカ

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説明

我が国に導入されたビャクシン属植物10種61品種を用い,ナシ赤星病菌の中間宿主としての寄生性を5年間にわたり評価した。1. アメリカハイビャクシン,セイヨウネズ,サビナビャクシン,ハイネズは,ナシ赤星病菌の寄生が認められなかった。2. エンピツビャクシンは4品種中1品種,コロラドビャクシンは8品種中4品種,ニイタカビャクシンは4品種中2品種,ビャクシンは9品種中8品種,フィツェリアナビャクシンは11品種中10品種で冬胞子堆が形成され,中間宿主としての寄生性は種内で品種間差が認められた。3. 冬胞子堆が形成された種の中で,コロラドビャクシン中の2品種,ニイタカビャクシン中の2品種,ハイビャクシン中の1品種の5品種は,中間宿主になり得る可能性はあるものの,実際には感染源になりにくい品種と考えられた。4. 50%にあたる5種は種内に寄生性のある品種と無い品種が存在したことから,条例でビャクシン属植物の植栽を規制する場合は,品種レベルにおいてナシ赤星病菌の中間宿主として寄生性を論議すべきである。

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