大粒で良品質・良食味の水稲糯新品種「ふさのもち」の育成

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タイトル別名
  • Breeding of 'Fusanomochi', a new glutinous rice cultivar with large grain size, good grain quality and excellent eating quality
  • オオツブ デ リョウヒンシツ ・ リョウ ショクミ ノ スイトウダシン ヒンシュ 「 フサ ノ モチ 」 ノ イクセイ

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抄録

耐倒伏性,耐冷性及びいもち病抵抗性が強く,穂発芽しにくいなど栽培特性に優れ,大粒で玄米の外観品質,食味のよい糯品種を育成するため,1994年に「ココノエモチ」を交配母本に「白山もち」を交配父本として交雑を行った。この組合せの後代から「ふさのもち」を育成した。2010年に品種登録された「ふさのもち」の特性は以下のとおりである。1. 「ツキミモチ」より出穂期は3日程度,成熟期は4日程度早い中生の糯品種である。2. 稈長は「ツキミモチ」より短く,耐倒伏性は強い。3. いもち病圃場抵抗性は葉いもち,穂いもちとも“極強”,穂発芽性は“やや難”で,耐冷性は強い。4. 玄米は大きく外観品質は良好で,収量性は高い。もちは色が良好で,良食味である。5. ふ先色は出穂後は淡赤色で成熟期は赤褐色,成熟期の穎色は茶色である。

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