電気抵抗値による魚肉脂質含量の推定精度に関与する要因の解明

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タイトル別名
  • Assessing of lipid content in muscle of fishes with bioelectrical impedance
  • デンキ テイコウチ ニ ヨル ギョニク シシツ ガンリョウ ノ スイテイ セイド ニ カンヨ スル ヨウイン ノ カイメイ

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抄録

1) 魚体の通電時のインピーダンス(電気抵抗)を利用した脂質含量推定技術の開発を行うため,鮮魚を用いて,測定時のインピーダンスに影響を与える諸因子の検討を行った。2) 魚肉の品温が高い程,塩分が高い程,貯蔵期間が長い程,インピーダンスは低下した。測定部位によりインピーダンスが異なる為,安定した測定の為には,部位の統一が必要であった。また今回用いた測定機器(300μA; 電極間距離3cm)では,電流の通電深度は4cm程度と考えられた。3) 電極は接触型電極と突刺型電極(3mm,5mm,10mm)で20,50,100kHzのインピーダンスを用いて,脂質含量の推定精度を比較したところ,接触型電極を用いて100kHzの周波数で測定した際に最も高い寄与率(R2値)を示した。4) 電極間距離を変更して脂質含量の推定精度を比較したところ,電極間距離を1cmにした場合は何れの周波数においても有意な回帰式は得られず,2~4cmでは有意な回帰式が得られた。

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